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香川の高卒求人倍率3.80倍 — 令和9年3月卒の数字を、来年度の採用計画にどう使うか

新卒採用

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香川は「求人が増えた」のではなく「求職者が減った」ことで倍率が上がっている

厚生労働省が2026年9月11日に公表した、令和9年3月に高校を卒業する生徒の求人・求職状況(令和8年7月末現在)で、香川県の高卒求人倍率は3.80倍でした。前年同期より0.27ポイント上がっています。

ここで押さえておきたいのは、倍率が上がった理由です。香川県の求人数は4,254人で前年同期より3.0%減りました。一方、求職者数は1,120人で9.9%減っています。求人も減っていますが、学校やハローワークの紹介を希望する求職者の減り方のほうが大きいため、倍率が上がったという構造です。

全国の求人倍率は3.60倍で、前年同期より0.09ポイント下がっています。全国では倍率が下がるなかで、香川は上がっています。この数字は、令和9年3月卒の10月以降の募集の見立てと、来年度(令和10年3月卒)の採用計画を考えるうえで、判断材料の一つになります。

数字の読み方 — 3つの注意点

数字を使う前に、注意点を3つ確認しておきます。

1つ目は、時点です。今回の数字は「7月末現在」です。ハローワークでの求人の受付開始(6月1日)から約2か月後、選考開始(9月16日)前の集計で、その後の求人や求職者の動きは含まれていません。

2つ目は、比べる相手です。かがわ採用ナビの過去のコラムでは、令和8年3月卒の「3月末現在」の求人倍率3.94倍(香川労働局)を紹介しました。今回の3.80倍とは学年も集計の時点も違うため、「3.94倍から3.80倍に下がった」とは読めません。前年と比べるときは、同じ7月末時点どうし(前年同期は3.53倍)で比べます。

3つ目は、求職者数の範囲です。求職者数は、学校やハローワークの紹介を希望する生徒の数で、高校生全体の人数ではありません。

参考までに、四国の他県の同じ時点の求人倍率は、徳島2.49倍、愛媛2.88倍、高知2.00倍でした。四国4県では香川がいちばん高い水準です。

具体策1: 10月以降の募集は「残っている生徒」を学校に確かめてから動く

香川県では、9月30日までは一人一社のみの応募・推薦で、10月1日以降は複数応募・推薦が可能になります(令和8年度 香川県高等学校就職問題検討会議の申し合わせ)。10月1日以降の追加の募集では、求人内容の見直しや追加の案内を考える前に、まず学校やハローワークに状況を確かめるのが現実的です。

– 求人票を案内した高校や、これまで接点のある高校に、就職希望でまだ進路が決まっていない生徒がいるかを尋ねる
– いる場合は、見学や応募を受けられる日程を具体的に伝える
– いない場合は、来年度に向けた連絡として、来年の求人の予定だけ伝えておく

今回の7月末の数字からは、10月時点で何人の生徒が残っているかは分かりません。香川労働局は過去に10月末現在の数字も公表しています。今年の数字が出たら、改めて確認するとよいでしょう。

具体策2: 来年度の採用計画は「倍率」より「接点を持てる生徒の人数」から考える

倍率が上がったと聞くと「採用が難しくなった」と受け取りがちですが、少なくとも今回の7月末時点の統計では、倍率が上がった主な要因は、学校やハローワークの紹介を希望する求職者の減少です。来年度の計画では、倍率よりも、接点を持てる高校生の人数を出発点にします。

– 今年、見学に来た生徒と応募した生徒の人数を数える
– 求人票を案内した高校のうち、実際に応募があった高校を書き出す
– 来年度の採用人数を、今年の見学人数・応募人数と照らして見直す

香川県内では、同じ高校と接点を持つ会社が多く、見学を希望する生徒が限られる場面もあります。採用人数を据え置くなら、見学や学校との接点を今年より早く、多く持つ計画が必要になります。

具体策3: 今年の記録を、10月のうちに1枚にまとめる

ハローワークでの求人票の受付は、今年は6月1日に始まりました。来年の同じ時期になってから今年のことを思い出そうとしても、細かい数字は残っていないことが多いものです。記憶が新しい10月のうちに、今年の記録を1枚にまとめておきます。

– 求人票を出した日、見学を受けた日と人数
– 応募があった日、選考日、結果を学校に伝えた日
– 生徒や先生から聞かれたこと、答えに困ったこと

この1枚が、11月以降の振り返りや、来年度の求人票の見直しの材料になります。

来年度の採用計画に向けたチェックリスト

□ 香川の求人倍率3.80倍が「7月末現在」の数字だと社内で共有した
□ 前年と比べるときは、同じ時点どうしで比べている
□ 10月以降の募集の前に、接点のある高校へ生徒の状況を確かめた
□ 今年の見学人数・応募人数を数えた
□ 求人票を案内した高校のうち、応募があった高校となかった高校を書き出した
□ 来年度の採用人数を、今年の実績と照らして見直した
□ 今年の採用活動の記録を1枚にまとめた

よくある質問

Q. 香川県の高卒求人倍率は今どのくらいですか?

A. 厚生労働省が2026年9月11日に公表した令和8年7月末現在の数字では、令和9年3月卒の香川県の高卒求人倍率は3.80倍で、前年同期より0.27ポイント上がりました。全国は3.60倍で、前年同期より0.09ポイント下がっています。7月末時点の集計で、その後の動きは含まれていません。

Q. 香川の高卒求人倍率が上がったのは、求人が増えたからですか?

A. いいえ。令和8年7月末現在の香川県の求人数は4,254人で前年同期より3.0%減り、求職者数は1,120人で9.9%減りました。求人よりも求職者の減り方が大きかったため、倍率が上がっています。

Q. 高卒求人倍率の「求職者数」は、高校生全体の人数ですか?

A. 違います。厚生労働省の集計での求職者数は、学校またはハローワークの紹介を希望する生徒のみの数です。高校生全体の人数でも、就職を希望する高校生全体の人数でもありません。

Q. 香川県の高卒採用で、10月以降は高校生の複数応募ができますか?

A. 令和8年度の香川県高等学校就職問題検討会議の申し合わせでは、9月30日までは一人一社のみの応募・推薦で、10月1日以降は複数応募・推薦が可能とされています。10月1日以降の応募では、応募時に高校から企業へ「専願」「併願」の別が連絡されます。

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