二次募集を見据えた求人票の手直し — 9月中に準備しておくこと
目次
■ この記事でわかること
・香川県で10月1日に何が変わるのか(複数応募の解禁と、最低賃金の改定)
・一次で決まらなかった場合に備えて、9月中にできる求人票の手直し3つ
・9月中に終えておきたいチェックリスト
■ 結論:直すのは10月ではなく、9月のうちです
香川県では9月16日から30日までが1人1社制で、10月1日から複数応募・推薦が解禁されます(2026年4月23日の高等学校就職問題検討会議での合意)。一次の結果が出そろうのは9月下旬。そこから見直すと、手直し・手続き・学校への周知が10月にずれ込みます。
同じ10月1日に、香川県最低賃金が時間額1,092円に改定されます(改正前1,036円。2026年9月1日に香川労働局長が決定)。
賃金の記載を確認する必要がある会社は、どのみち10月1日をまたいで点検することになります。
9月のうちに「賃金の記載」と「10月以降の受け入れ枠」を片づけておけば、一次の結果が出た瞬間に動けます。後回しにすると手続きと学校への周知が後ろにずれ、10月上旬の動き出しに間に合わないことがあります。
■ 背景:9月から10月にかけて起きていること
・9月5日〜 …… 応募書類の提出が始まる
・9月16日〜 …… 選考・内定が始まる(この時点では応募先は1社)
・〜9月30日 …… 1人1社制の期間
・10月1日〜 …… 複数応募・推薦が解禁される
10月に入ると、決まっていない生徒は複数の会社を並行して検討できるようになります。企業から見れば10月は「あらためて見てもらえる期間」です。応募できる社数などの条件はその年度の申し合わせによるため、学校やハローワークで最新の内容をご確認ください。そこで効いてくるのが求人票です。7月1日に出したきりでも、読み返すと直したい箇所が出てきます。
なお受理された求人内容の変更にはハローワークでの手続きが必要です。流れは「応募が来る求人票・来ない求人票 — 9/5前の見直しポイント」https://kagawa-saiyou-navi.com/columns/914/でこちらもご覧ください。この記事は、9月中に何を決めておくかに絞り記載しています。
■ 手直し1:賃金の記載を10月1日基準で見ておく
10月1日から香川県最低賃金は1,092円です。10月1日以降に働いてもらう分の賃金がこの額を下回らないようにする必要があるため、時間給での募集はもちろん月給制でも点検の対象になります。最低賃金は時間額で判断するので、月給制の場合は最低賃金の対象になる賃金を月平均所定労働時間で時間額に換算して比べます。
割り戻しに含める手当・含めない手当は、支給の名目ではなく中身で判断されます。迷う場合は香川労働局または労働基準監督署に確認してください。
高卒求人の初任給は、生徒本人より先に保護者と先生が見る数字です。法定の水準を満たしたうえで、改定を機に「上げる/据え置く」を決め、据え置くなら休日の取り方・残業の実績・教育体制といった賃金以外の条件をどう説明するかまで決めておくと、10月の説明が楽になります。
■ 手直し2:10月以降の見学枠・選考枠を先に空けておく
10月以降は、日程をすぐ提示できる会社ほど、学校や生徒に検討してもらいやすくなります。
・職場見学を受け入れられる日を、10月分だけでも3日ほど決めておく
・面接ができる日と時間帯を決めておく(先生経由の調整には数日かかります)
・見学から選考までの最短日数を社内で決めておく
現場の繁忙期と重なると、この調整がいちばん時間を食います。9月中に部署へ話を通しておけば、問い合わせが来たその日に返せます。
香川県内は学校と企業の距離が比較的近く、日程の相談がすぐ折り返せる会社は動きが速いという印象を、当社も県内の採用のお手伝いのなかで感じています。日程を即答できるかどうかは、思っている以上に効きます。
■ 手直し3:伝わらなかったことを1か所だけ書き足す
増やすほど読まれません。書き足すのは1か所に絞り、9月の応募状況から仮説を1つ立てて決めます。
・応募が0件 → 仕事の中身が想像できていない可能性。「入社1年目の1日」を具体的に
・見学は来たが応募に至らない → 印象が違った可能性。「見学で見せたもの」を書き添える
・応募後に辞退された → 勤務条件の受け取られ方。「休日の取り方・残業の実績」を数字で
仮説が外れても構いません。1か所に絞れば、来年「あの追記で反応が変わったか」を検証できます。全部直すと何が効いたのか分からなくなります。
■ 9月中に終えておきたいチェックリスト
□ 求人票の賃金額を時間額に換算し、10月1日以降の最低賃金1,092円以上か確認した
□ 月給制の場合、月平均所定労働時間と、換算に含める手当の範囲を整理した
□ 判断に迷う点の確認先(労働局・労基署)を決めた
□ 賃金を「上げる/据え置く」の方針を決めた
□ 10月の職場見学の受け入れ可能日を3日以上決めた
□ 10月の面接可能日と時間帯を決めた
□ 求人票に書き足す1か所を、9月の応募状況から決めた
■ よくある質問
Q. 香川県では高校生の複数応募はいつから可能になりますか?
A. 香川県では9月16日から9月30日までが1人1社制で、10月1日から複数応募・推薦が解禁されます。2026年4月23日の高等学校就職問題検討会議で合意された内容です。全国共通日程(9月5日 応募書類提出開始・9月16日 選考開始)とは別に、都道府県ごとの申し合わせがあります。
Q. 香川県の最低賃金はいくらで、いつから変わりますか?
A. 香川県最低賃金は時間額1,092円で、2026年10月1日から発効します。改正前は1,036円でした。2026年9月1日に香川労働局長が決定しています。詳細は香川労働局のウェブサイトで確認できます。
Q. 月給制でも最低賃金の確認は必要ですか?
A. 必要です。最低賃金は時間額で判断されるため、月給制では最低賃金の対象になる賃金を月平均所定労働時間で時間額に換算し、最低賃金と比較します。換算に含める手当の範囲は名目ではなく中身で判断されるので、自社の給与体系で迷う場合は香川労働局または労働基準監督署に確認してください。
Q. 10月の二次募集に向けて、9月中にできることは何ですか?
A. 求人票の賃金記載を10月1日基準で点検すること、10月の職場見学と面接の受け入れ日を先に決めておくこと、一次の応募状況をもとに書き足す箇所を1つに絞ることの3つです。10月に入ってから着手すると、手続きと学校への周知が後ろにずれます。