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内定者の保護者に、会社から何を届けるか — 入社までに渡す情報の棚卸しリスト

新卒採用

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保護者向けの情報は、新しく作るより「すでにある情報の整理」から始める

令和9年3月卒の高校生の採用では、2026年9月16日から企業による選考・採用内定が始まりました。内定を出した会社にとって、ここから翌春の入社までの約半年は、内定者本人だけでなく、その保護者にも会社のことを知ってもらう期間です。

保護者に届けたい情報の中には、仕事の内容や勤務地、入社までの予定など、会社がすでに持っているものも少なくありません。まず取り組みたいのは、新しい資料を作ることではなく、手元の情報を「何を・いつ・どの経路で」届けるかの棚卸しです。本稿では、その棚卸しを3つの手順とチェックリストで整理します。

内定後の保護者向けの情報は、抜けやすい

かがわ採用ナビでは、選考前に保護者の目線で会社の情報発信を点検する考え方(「高校生は親に相談する-保護者からみて安心できる会社の情報」)と、内定者本人への連絡の組み立て方(「高卒内定者の辞退を防ぐ連絡設計」)を紹介してきました。

この2つのあいだにあるのが、内定後の保護者への情報です。選考前は会社を選んでもらうための発信、内定後は本人への連絡が中心になりやすく、保護者に何を届けるかは決めないまま入社を迎えることもあります。

もう一つの前提は、高卒採用が学校を介する仕組みだということです。内定後の連絡の扱いは学校によって考え方が異なるため、保護者に届ける前に、経路を確かめておく必要があります。

具体策1: 届け方を先に決める — 学校に確かめ、本人にも伝えておく

保護者向けの情報は、中身より先に経路を決めます。内定通知のやり取りの際に、進路指導の先生に次の3点を確かめておくと進めやすくなります。

– 保護者向けの書面を学校経由で渡すか、本人経由や自宅宛の郵送でもよいか
– 保護者も参加できる見学や説明の場を設ける場合、学校を通じて案内するか、会社から直接案内してよいか、いつまでに学校へ伝えるか
– 保護者向けに送る内容を、事前に学校や本人に見てもらう必要があるか

あわせて内定者本人にも、保護者にどんな情報を届ける予定かを伝えておきます。本人の知らないところで家庭に書類が届くことのないようにするためです。

具体策2: 保護者向けの「1枚」を、既存の資料から作る

求人票や会社案内は、もともと学校や生徒に向けて作った資料です。保護者向けには、その中から次の5つを抜き出して、1枚にまとめ直します。

1. 仕事の内容(配属予定の仕事と、1日の流れの例)
2. 働く場所と通勤(勤務地、通勤手段、始業・終業の時刻)
3. 入社までの予定(提出書類、健康診断、入社前の集まりなどの時期)
4. 入社後の最初の数か月(研修の期間、教育担当がつくかどうか)
5. 困ったときの連絡先(担当部署・担当者名・電話番号。学校と取り決めた連絡の経路があれば、あわせて書く)

4つ目は、「入社後の最初の3か月を、10月のうちに決めておく」で紹介した受け入れ準備の内容をそのまま使えます。社内の言い方や略語は避け、初めて会社を知る人が読んで分かる言葉に置き換えます。

香川県内では自家用車で通勤する職場も多く、通勤の手段や道のりは家族のあいだで話題になりやすいことの一つです。2つ目の「働く場所と通勤」は、地図や駐車場の有無まで書いておくと伝わりやすくなります。

具体策3: 渡す時期を、本人への連絡の予定に合わせる

保護者向けの情報を一度に全部渡す必要はありません。本人への連絡の予定に合わせて、時期ごとに割り振ります。

– 内定直後(9月下旬〜10月ごろ): 会社の紹介と、入社までの大まかな予定
– 年内(11〜12月ごろ): 入社までに必要な手続きと書類の案内
– 年明け(1〜2月ごろ): 配属先・勤務地と、入社後の最初の数か月の予定
– 入社直前(3月ごろ): 初日の集合場所・時刻・持ち物と、当日の連絡先

時期は目安です。自社の入社準備の段取りに合わせて調整してください。学校と確かめた経路に沿って、本人向けの書類と同じ時期に保護者向けの1枚も添える形にすると、連絡の手間を増やさずに済みます。

保護者向け情報の棚卸しチェックリスト

□ 保護者向けの書面の渡し方(学校経由か、本人経由・郵送でもよいか)を学校に確かめた
□ 保護者も参加できる場を設ける場合の、案内の経路と学校へ伝える時期を確かめた
□ 保護者に届ける予定の内容を、内定者本人に伝えた
□ 仕事の内容と1日の流れの例を、社外の人に分かる言葉で書いた
□ 勤務地・通勤手段・始業と終業の時刻を書いた
□ 入社までの提出書類と予定の時期を一覧にした
□ 入社後の最初の数か月の過ごし方を書いた
□ 困ったときの連絡先(部署・担当者・電話番号)を載せた
□ 内定直後・年内・年明け・入社直前に、何を渡すかを割り振った

よくある質問

Q. 高卒内定者の保護者に、会社から直接連絡してもよいですか?

A. 内定後の連絡の扱いは、学校によって考え方が異なります。内定通知のやり取りの際に進路指導の先生に確かめ、内定者本人にも伝えたうえで、届け方を決めておくと安心です。

Q. 高卒内定者の保護者には、どんな情報を届ければよいですか?

A. 仕事の内容、働く場所と通勤、入社までの予定、入社後の最初の数か月の過ごし方、困ったときの連絡先の5つが目安です。新しい資料を作るより、求人票や会社案内などの既存の情報を、保護者が読んで分かる形にまとめ直す方法があります。

Q. 保護者向けの情報は、いつ渡せばよいですか?

A. 一度に全部渡す必要はありません。内定直後・年内・年明け・入社直前のように時期を分け、学校と確かめた経路に沿って本人向けの書類と同じ時期に添えると、連絡の手間を増やさずに済みます。時期は自社の入社準備の段取りに合わせて調整します。

Q. 香川県の高卒採用では、選考や内定はいつから始まりますか?

A. 令和9年3月卒の高校生の場合、学校から企業への応募書類の提出開始は2026年9月5日、企業による選考・採用内定の開始は9月16日以降です。令和8年度の香川県高等学校就職問題検討会議の申し合わせでは、9月30日までは一人一社のみの応募・推薦で、10月1日以降は複数応募・推薦が可能とされ、応募時に「専願」「併願」の別が高校から企業へ連絡されます。

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