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高校生は親に相談する-保護者からみて安心できる会社の情報

新卒採用

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はじめに

以前このコラムで、高校生が就職先を選ぶとき、保護者に相談していることを取り上げました。
今回はその続編として、「では実際に、保護者は何を見て安心・不安を判断しているのか」を、企業が発信している情報の側から具体的に点検します。

結論から言うと、保護者が確認しやすい接点としては公式サイト・求人票・職場見学時の案内資料などが考えられ、この3つを保護者目線で見直すと、情報発信の不足に気づきやすくなります。

背景: 情報が少ないことが不安につながる

 

高校生の就職活動では、学校を通じて得る情報が中心になります。
そのうえで、本人から聞いた会社名を保護者が検索し、公式サイトなどを確認することもあります。

このとき保護者が特に気にするのは、「情報が古い・少ない」「知りたいことが載っていない」という状態です。

何か悪い情報が書かれているわけでなくても、情報が少ないと不安につながる場合があります。

裏を返せば、保護者が知りたい情報をあらかじめ用意しておくだけで、余計な不安を減らせる可能性があるということです。

なお、高卒採用の応募・選考は学校経由で進むのが基本です。
以下の点検項目は、あくまで保護者・生徒が会社を理解する材料を整える視点のものであり、学校やハローワークを介さずに企業が保護者へ直接働きかけることを勧めるものではありません。

具体策1: 公式サイトを保護者目線で点検する

保護者が確認することもある公式サイトについて、次の観点で見直してみましょう。

・採用ページやニュース欄に、少なくとも今年度の採用情報であることが分かる日付・年度が表示されているか

・教育体制・研修制度についてのページがあるか(「入社後、何もわからない状態で放り出されないか」という不安に応える)

・社員の写真やインタビューなど、職場の雰囲気が伝わる情報があるか(掲載する場合は本人の同意を得たうえで、出身高校名など個人が過度に特定される情報は慎重に扱う)

・会社所在地・代表電話・事業内容など、検索時に表示される基本情報が古くなっていないか

具体策2: 求人票を保護者が読んでも分かる形にする

 

求人票は本人だけでなく、保護者も一緒に確認することがある書類です。専門用語や社内表現ではなく、伝わる言葉になっているかを確認しましょう。

・賃金欄は総支給額での記載が基本のため、初めて就職する生徒にとって総支給額と手取りの違いは分かりにくいポイントです。「控除により手取りには個人差がある」ことを、求人票とは別の説明資料などで補足できないか検討する

・昇給・賞与について記載する場合、対象年度・対象者・支給条件を明記し、「業績や勤務成績により変動する」など実態に即した表現にする

・年間休日や週休形態に加えて、休日出勤の有無、代休・振替休日の運用、有給休暇の取得実績など、休日に関する情報を分けて説明できないか確認する

・仕事内容が、業界を知らない人にも伝わる言葉で書かれているか

求人票の内容を変更する場合は、まず管轄のハローワークに確認してください。すでに学校へ求人票が送付済みの場合は、ハローワークの指示に従い、学校への連絡方法もあわせて確認しましょう。

具体策3: 保護者向けの説明資料を用意する

 

職場見学に保護者が同行するケースは多くありませんが、学校やハローワークの運用に配慮したうえで、保護者向けに情報を届ける機会を用意している会社もあります。

・学校やハローワークの運用に配慮したうえで、保護者向けの説明機会を設ける場合は、日程・内容を事前に案内できる準備があるか

・保護者向けの資料(会社案内・教育体制の説明など)を、本人経由で家庭に渡せる形にしているか

・会社概要や制度に関する一般的な問い合わせ窓口を明記しているか(応募・選考・推薦に関わる連絡は学校経由で行う旨もあわせて示す)

いずれも、保護者に直接営業をかけるという発想ではなく、「本人が保護者に説明しやすい材料を渡す」という位置づけで用意すると、押しつけがましさが出にくくなります。

保護者目線チェックシート

 

・採用ページ・ニュース欄に、今年度の採用情報であることが分かる日付・年度が表示されている

・教育体制・研修制度についてのページがある

・社員の写真やインタビューを載せる場合、本人同意と出身高校名等の取り扱いを確認している

・検索結果に出る会社所在地・代表電話・事業内容などの基本情報が古くなっていない

・求人票の賃金が総支給額表記であることを前提に、手取りとの違いを補足する資料の要否を検討した

・昇給・賞与を記載する場合、対象年度・対象者・変動条件を明記している

・休日に関する情報(年間休日・休日出勤の有無・有給取得実績等)を分けて説明できている

・保護者向け資料・問い合わせ窓口を用意する場合、応募・選考は学校経由である旨もあわせて示している

よくある質問

Q. 保護者は高校生の就職先選びにどの程度関わっていますか?

A. 高校生の就職活動は学校を通じて進むのが基本ですが、本人から聞いた会社名を保護者が検索し、公式サイトなどを確認することもあります。本人だけでなく保護者も情報を見る場合がある前提で、発信内容を整えておくと安心材料になります。

Q. 公式サイトで見直すべき点は何ですか?

A. 採用ページやニュース欄に今年度の情報であることが分かる日付・年度があるか、教育体制・研修制度の説明があるか、職場の雰囲気が伝わる情報(社員インタビュー等)があるかの3点をまず確認するとよいでしょう。社員の写真・インタビューを載せる場合は本人同意と個人情報の扱いに注意が必要です。

Q. 求人票に手取り額を書いてもよいですか?

A. 高卒求人票の賃金欄は総支給額での記載が基本です。手取り額は控除の有無で個人差があるため、求人票そのものに断定的な手取り額を書くのではなく、「控除により手取りには個人差がある」旨を別の説明資料などで補足する形が安全です。

Q. 保護者向けの説明会や問い合わせ窓口は必ず用意する必要がありますか?

A. 必須ではありません。学校経由の採用ルールに配慮しながら、本人が家庭で説明しやすい会社案内や教育体制の資料、一般的な問い合わせ窓口を用意しておくと、情報不足による不安を減らす一助になります。ただし応募・選考に関わる連絡は学校経由で行うことに変わりはありません。

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