【26卒対応】高卒採用のスケジュールについて解説!

2026年3月卒業予定の高校生を対象とした「高卒採用」に関する最新のスケジュールが、厚生労働省より発表されました。企業の採用担当者にとって、毎年のこの情報は極めて重要です。今回は、2026年卒のスケジュールを整理しつつ、採用活動を円滑に進めるための準備の流れをご紹介します。
2026年卒・高卒採用の主なスケジュール
以下が、厚生労働省が示す2026年卒の高卒採用スケジュールです。
・6月1日:ハローワークにおける求人申込書の受付開始
・7月1日:学校への求人票の提出・学校訪問開始
・9月5日(沖縄県は8月30日):学校から企業への応募書類提出開始
・9月16日:企業による選考・採用内定開始
このスケジュールは全国共通であり、高卒採用は“定められたルール”の中で進める必要があります。
高卒採用の基本ルール
高卒採用は新卒一括採用の中でも、特に「公平性」と「教育的配慮」が重視されます。以下のポイントに注意が必要です。
1. 学校を通じたやりとりが原則
企業が高校生本人と直接連絡を取ることは禁止されています。求人票の提出や選考連絡は、すべて学校を経由して行います。
2. 一人一社制
応募開始当初は「一人一社制」がルール。生徒が同時に複数の企業に応募することはできません。
3. 求人はハローワーク経由のみ
ハローワークを通じた求人票以外での募集(自社サイト、求人広告媒体など)は認められていません。
4. 書類選考のみは不可
必ず面接や試験など、本人と対面での選考を行う必要があります。
5. 配慮のある面接対応を
本籍、家庭の宗教、思想・信条など、個人情報に踏み込むような質問は禁止されています。社会人としてのマナーを重視した面接を心がけましょう。
採用成功のための準備ステップ
STEP 1:早めの採用計画の立案(〜5月)
「どの部署で」「何人」「どういった人物像」を採用したいかを社内で明確にしておきましょう。
STEP 2:求人票の作成(5月〜6月)
ハローワークに提出する求人票は、わかりやすく魅力が伝わる内容に。賃金や勤務時間の記載は正確に、嘘や誤解を招く表現は避けましょう。
STEP 3:学校訪問・関係構築(7月〜)
高校訪問はただの“求人提出”ではなく、“信頼構築の第一歩”。担当者が誠意を持って訪問することが大切です。
STEP 4:選考準備(8月〜9月)
面接官の選定や質問内容のチェックを早めに行いましょう。「不適切な質問」に該当しないかを社内で共有しておくと安心です。
STEP 5:選考・内定(9月16日〜)
高校生にとっては人生で初めての“就活”。丁寧な説明や、入社後のイメージが持てるような対応を心がけましょう。
まとめ
高卒採用は、スケジュールやルールが明確に決まっているからこそ、計画的な準備が何よりも大切です。地域の若い人材を確保し、将来の会社を担う人材を育てていくためにも、ぜひこのタイミングで採用体制を見直してみてはいかがでしょうか?
また、高校生の求人倍率は大卒と比べて低い傾向があり、比較的競争が少ない「ねらい目」の市場でもあります。若いうちから自社の文化に慣れてもらい、長期的に育成することができるのも大きなメリットです。
採用活動の一歩を、早め・丁寧に踏み出していきましょう。